【演奏会後記】赤坂ウインドオーケストラ 第16回定期演奏会
日曜日に演奏会を終えました。とにかくほっとしています。毎度何かしら書くことにしていてどうまとめるか悩みますが、今回も主観的な視点から自由に書いてみます。
すみだトリフォニーホールというオルガンもある大きな会場にて。シックでクラシック系らしい品格のある空間だと感じて良い緊張感で身が引き締まりました。
「地中海クルーズ」と題した今回、コンセプトに沿った異国情緒ある選曲でした。アンサンブルも挟みながらの進行でほぼ木管だけの編成の曲もあり、編成も多彩でした。全員参加的になりがちな吹奏楽において、表現する場面に合うメリハリがあったのではと思います。
私はコントラファゴットを吹いたので降り番もあり、改めて効果を加える役割の楽器なのだと感じました。舞台裏で聴いていた曲も練習で聴いていた多彩な演奏の雰囲気を感じながら待っていました。
・舞台袖のコントラファゴット
「春王」、テンポが速めでその分アグレッシブな演奏だったと思います。現代曲らしい変拍子や印象的な打楽器を中心としたリズムと音量のダイナミックさがあり、奇声のような発声や終盤にはリディアンスケール風の声の部分もあり浮遊感のある幻想的な雰囲気がホールに響いてたと思います。
ローマの祭り、それぞれ楽章で緊張感がありました。通常の編成に加えて華やかなバンダ、ホール全体を包み込む荘厳なオルガン、繊細なマンドリンの作る情景などもあり、緩急と多彩なサウンド、それぞれを描写した壮大な空気感がホールに響きました。
コントラファゴットの役割は基本的に一番低い深い音で支えるのですが、バリバリ強烈に吹いたり、繊細な部分もあり最後まで苦戦・調整しました。規模の大きい曲でもあるし、サウンドを深奥から支えて深みを増す醍醐味を感じることができました。
個人的にはかつて活動していた吹奏楽団Festa(関西に年始に演奏会)でも集大成的な感動的な曲でしたが、その時とはまた違う今回の演奏として純粋に向き合うことを目指しました。当時からまた経験を積み、音色を調整したり力を抜いて演奏する事など、少しは成長が感じられました。
楽器好き視点としては、ソプラニーノサックスを活用している事が特徴でした。サックスとしては高い音域で細く輝かしい音色で、フルートやピッコロよりパワフルで、Ebクラの輝きにビブラートを加えてヴァイオリンの高音域を朗々と歌い込める、とても可能性を感じる楽器です。
・舞台上のコントラファゴット(リハ時)
アンコール1曲目は魔女の宅急便の「海の見える街」を木管五重奏(Fl,Ob,Cl,Fg,BsCl)とマンドリンによる演奏で、舞台上で聴いていました。ジブリの曲は日本人の心に響きます。マンドリンの情景は魅力的で、和やかな海の景色が脳裏に浮かびました。ファゴットは終始支えで大変でしたがとても重要な役割でしたね。
2曲目はベルキスの4つの楽章からそれぞれ抜粋して繋げた短縮版を演奏しました。コントラファゴットで力強い役割を思い切り吹き、特に4楽章終盤の金管をチューバのオクターヴ下で支えて壮大さを増すのは本当に気持ち良かったです。個人的に中高生時代から思い入れがあったので改めて吹いて新鮮でした。それぞれのソロやハイトーンなどもお見事でした。輝かしく演奏会の幕を閉じました。
・会場外のホール内の写真
全体的に各楽器で皆さん光るものがあり、その技術力と安定感に触れて刺激になります。スクールバンドの延長やコンクールバンド的ともまた違う、大編成・多彩編成でこだわった大人のウインドオーケストラとして純粋に音楽に向き合えたと思います。
長い練習期間の末ですが全体的にあっという間で、その分中身の濃い時間でした。演奏会は一期一会でその時その場で体感した事が全てなのだと思いました。やはりホールの緊張感は良いですね、大きな演奏会を作り上げた豊かな時間だったと思います。関係者の皆様、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
・会場周辺
演奏会概要
赤坂ウインドオーケストラ 第16回定期演奏会
【地中海クルーズ】
イタリア・スペイン・イスラエル・アルジェリア4ヵ国紀行
日時:2026年4月5日(日)
会場:すみだトリフォニーホール 大ホール
料金[全席指定]:S席3000円、A席2000円、B席1500円、25歳以下学生1000円(SAB共通)、すみだ区割S席2000円、すみだ区割A席1500円
※その他詳細は公式サイトご参照下さい
曲目:
・交響詩「ローマの祭り」(レスピーギ)*全曲
・春になって、王たちが戦いに出るに及んで (ホルジンガー)
・「スペイン組曲」より セビリア、アラゴン(アルベニス / 塩崎美幸)
・リクディム~4つのイスラエル舞曲~(ヴァンデルロースト)*作曲者による木管合奏版
・「リュートのための古風な舞曲とアリア」より イタリアーナ、シチリアーナ(レスピーギ)*木管合奏
・「アルジェリア組曲」より フランス軍隊行進曲(サン=サーンス)
・バレエ組曲「シバの女王ベルキス」(レスピーギ)*ハイライト
・魔女の宅急便より「海の見える街」*マンドリン+木管五重奏
ほか
ゲスト:藤川亜依里(マンドリン奏者)
詳細は楽団公式サイトをご覧ください:
https://akasakawind.themedia.jp/


P.S. 会場の錦糸町周辺
・スカイツリーが良く見えます
・錦糸公園では桜まつりで大にぎわい









