【北品川散策】(2) 歩行新宿と船溜り・御殿山下台場跡、北品川宿と虚空蔵横丁 ~ 江戸時代の歴史の痕跡と伝承
こんにちは、旅行散策と一眼レフ撮影を楽しんでいる「みやだい」です。
北品川宿の散策、2ページ目は八ツ山橋を過ぎた先の品川宿(歩行新宿と北品川宿)へ入って行きます。
歩行新宿エリア
江戸時代に発展した品川宿ですが、北品川宿のさらに北側は「歩行(かち)新宿」といいます。現在の北品川駅周辺のエリアです。
旧東海道
八ツ山橋を渡ると広場的な空間へ(昔の京急の品川駅と思われます)。宿場の案内看板や東屋がある、ちょっとした和風の空間です。
◆品川宿案内地図のマップ
・八ツ山橋付近の広場
・品川宿のマップ
よく見るとゴジラ上陸地点の表示もありました。
・ゴジラ上陸地点
北品川駅前の踏み切りも(前ページで紹介した)八ツ山橋同様に同様に沢山の電車が行き来しています。
・北品川駅前の踏切
・行き交う電車
踏切を渡ると品川宿だった地域に入り、八ツ山口石碑があります。
・八ツ山口石碑
周辺は北品川駅があり住所も北品川ですが、しばらくは歩行新宿(かちしんじゅく)というエリアで、北品川宿はもう少し南にあります(後で調べるまで知りませんでした)。
旧東海道の通りへ入ると商店街でスーパー、八百屋、魚屋、花屋などがあり生活感がある雰囲気です。マンションも多いです。人通りがありつつ狭い道で車も脇道から結構入ってくるので要注意ですね。
・旧東海道の商店街へ
・建ち並ぶマンション
・スーパー等があり人通りもあり生活感がある
問答河岸跡の石碑がありました。徳川家光に沢庵和尚が問答した故事にちなむとのこと。早速史跡がありました。
・問答河岸跡
◆問答河岸跡のマップ
・生活感のある商店街が続く
この先も含めて松の木がいくつか見られました。特にマンションの前にあるのが独特ですが、東海道の宿場に関連して近年植えられたようです。江戸時代の宿場の直接の痕跡は見られないですがこうやって伝えているんですね。
・マンションの前の松の木
・袋井宿の街道松二
・商店街が続く
次はちょっと脇道にそれて周辺の名所へ寄ります。
品川船溜り・御殿山下台場跡
旧東海道の商店街から左側の細い脇道へ入ると少し下り傾斜、住宅の裏路地的小路です。
八ツ山橋の延長上の八ツ山通りの先に出ました。道は商店街よりは大きいけどそれほど車通りは多くないし街並みの雰囲気も落ち着いています。奥には品川のビル群見えます。
・八ツ山通りへ
・北品川橋
◆北品川橋のマップ
天王洲運河に架かる北品川橋の両側に停泊する船が見えるのは「品川船溜り」です。船はこの時は稼働してないので静かでひそやかです。
運河沿いはバラック造りのような雑然とした感じです。運河沿いの歩道は広めでベンチがあります。
・品川船溜り、左
・品川船溜り、右
・広めの歩道にはベンチ(見づらいですが)
その南側の区立品川浦公園へ、鯨のオブジェがあります。すぐ横にある利田神社に鯨塚があり、江戸時代に鯨が迷い込んだのを供養しています。
・区立品川浦公園、クラジのオブジェ
・公園全景、左にお手洗い
その先の交差点を左に曲がると住宅街にある小学校に突き当たります。その右側に御殿山下台場跡のモニュメントがあり歴史を伝えています。
◆御殿山下台場跡のマップ
「お台場」の由来にもなった、幕末のペリー来航をきっかけに作られた台場の1つで、唯一の陸続きのものです。
・小学校前
・灯台のモニュメントと解説
・御殿山下台場跡の解説
マップを見ると小学校より一回り大きい五角形(台場浦公園が中心部)の区画が分かります。
天王洲運河を下った天王洲アイルの北東角にも台場跡がありますね。
では台場横丁から商店街に戻ります。脇道としては大きい方で少し登り傾斜です。
・台場横丁
旧東海道へ戻る
台場横丁付近から旧東海道に戻ると元の商店街が続きます。近くには善福寺、法禅寺があります。少し戻ると金物屋さんの建物が歴史ありそうな雰囲気です。
・旧東海道に戻る、様々なお店
・後方をズーム、商店街が続く
・右は善福寺と法禅寺の間の黒門横丁
・ここにもマンション前の松の木
・商店街が続く
南に進むと左側に路地のような細長い公園があり、品海公園といいます。
◆品川宿石碑のマップ
品川宿の石碑が立ち、ここにも松の木があります。花壇の石垣はかつて海岸に利用されていたものとのことです。お手洗いの建物があり、奥には遊具のあるスペースがあります。
・左側に細長い公園
・品海公園、松の木などが雰囲気を出す
・東海道品川宿を伝える
品川宿のシンボル的なスポットという感じがします。
・再びマンション前に松の木
少し先にある溜屋横丁(たまりやよこちょう)までは歩行新宿(かちしんじゅく)というようで、その先が北品川宿ということになります。北品川宿は思ったよりも南の方にあります。
・溜屋横丁は2つの柱の場所の左
ということでここからようやく北品川宿エリアに入ります。
北品川宿エリア
旧東海道(続き)
法禅寺辺りにある溜屋横丁(たまりやよこちょう)から先が北品川宿です。
◆溜屋横丁のマップ
この先を進みますが、商店街はそれまでと雰囲気が変わってよりアクティブな感じがしました。
・北品川宿へ、より活気のある雰囲気
歴史的な雰囲気の木造建物も見かけました。
・目を引く木造の建物
・左に一心寺
虚空蔵横丁から井戸へ
旧東海道から虚空蔵横丁(こくぞうよこちょう)という道に入ってみます。左に一心寺があるT字路から右の脇道に入ります。
◆虚空蔵横丁のマップ
・虚空蔵横丁の入口、狭い路地へ
表記の通り「虚空蔵横丁」という何か凄い名前ですが、すぐ西にある養願寺の本尊である虚空蔵菩薩が由来です。
・虚空蔵横丁の解説
結構狭い路地の道ですぐに養願寺に突き当たります。横は空き地になっている(GoogleMapでは家がある、なければもっと路地感があっただろう)
・養願寺
・狭い路地と空き地
趣があるレンガの塀からはきれいに梅が咲いているのが見えました。
・レンガ塀と梅
そこからさらに狭い路地に入ると北品川公園があり、周辺はかなり道が狭い住宅密集地で生活感のある静かな住宅街です。そんな路地にマップで見つけた「手汲みポンプの井戸」がありました。
◆手汲みポンプの井戸のマップ
・北品川公園
・手汲みポンプの井戸
もう1つの「井戸」(北品川公園付近)は見つけられませんでした。(古い写真を見るとさっきの井戸同様に道の真ん中にありますが、おそらく公園の整備とともに撤去されたのでしょう)
・北品川公園の南、井戸?付近
観光スポットというより一般の住宅街なので撮影は最低限にして遠慮しました。新しい家もありますが、どこか懐かしい路地の雰囲気が味わえました。
北馬場参道通りから品川橋へ
南側に進み北馬場参道通りへ出ました。規模的にもより現代的な商店街で、西側には品川神社があります。
◆北馬場参道通りのマップ
・北馬場参道通りの左、松の木がある
・北馬場参道通りの右、京急線が走る
東へ進んで再び旧東海道に合流します。すぐ南にある山手通りの大きな交差点(東海道北品川)へ、車通りが多いです。
・旧東海道へ戻る、左側の元来た道側
・右側に進むと大きな交差点(渡ったところ)
交差点の角と旧東海道を進んだ住宅街に松の木がそれぞれありました。この辺りはさっきまでより大きなマンションが多いです。
・大通りに面した松の木
・枚方宿の街道松
・大きなマンションが並ぶ道へ
・マンション前の松の木
・袋井宿の兄弟松
この先には北品川宿と南品川宿とを分ける品川橋があります。つまり北品川宿はここまです。様々な歴史的な雰囲気を味わうことができるエリアでした。
・品川橋
次回は品川橋から品川神社へ向かいます。
・品川橋へ
【次のページ】
【前のページ】